更新日 2017年06月13日

お線香とお鈴について

お線香をあげる意味合い

お線香をお供えすることは、香煙を通じて仏様とお話しすることであると言われています。自分の身を清めたり、仏様の食事といった意味合いもあるようですが、
なによりも、よい香りで心を落ち着けて仏様と向き合うことに大きな意味があるといえます。

お線香の消し方

火を消すときは、手であおいで消すのが礼儀とされています。吹いて消すものではないと言われているのは、神聖であるべき仏壇の前で息を吹きかけることは不作法とされているからです。

お線香をあげる本数

天台宗・真言宗は3本を立ててお供えします。座る側に1本、仏壇側に2本立てて逆三角形の形になるようにします。浄土真宗は1本を2つに折ってから火をつけて寝かせて供えます。
臨済宗・曹洞宗・浄土宗は1本を立ててお供えします。日蓮宗は1本または3本を立ててお供えします。

お鈴の使い方は?


線香をあげたときに鈴を鳴らす人を時々見かけます。
しかし、それは基本的には間違いです。
鈴を鳴らすのはお勤めの際、読経をする前の「開始」として鳴らしたり、読経中の「区切り」、読経後の「終了」の合図として鳴らします。
また、合掌を解く合図として鳴らすときや朝の日常礼拝時であり、神社のように自分が来たことを示す合図ではありません。
ですから、日常礼拝ではない場合に線香をあげるとき(弔問や簡単なお参り時など)は鐘を鳴らす必要はありません。
しかし宗派や菩提寺(檀家寺)によってはいつ鳴らしても別に問題ない、と寛容な場合もあります。
日常礼拝として朝に仏壇を掃除し、線香や仏飯・茶湯をお供えしたあとに鐘を鳴らし、合掌礼拝してお念仏を唱える、とする宗派もあります。

全ての宗派において幅広く使われる仏具の鈴ですが、宗派によっては読経時にのみ鳴らすということを覚えておきましょう。
神社の鈴と同じように、仏様や故人にお参りの存在を伝えるために鈴を鳴らすと思われている方も多いと思いますが、鈴には供養やお祈りの気持ちをのせるものです。
強く打ち鳴らしたり、闇雲に鳴らすものではないということを念頭に置いておいてください。
残響に想いをのせて、大切に鈴を打つようにしましょう。

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