更新日 2018年03月20日

お葬式でどこまで親戚を呼ぶべき? 参列すべき? 葬儀と親族の関係

お葬式でどこまで親戚を呼ぶべき? 参列すべき? 葬儀と親族の関係

身内に不幸があったとき、親族のどこまで声を掛けるのが適切なのでしょうか? これまではお葬式の参列者は多いほど良いという考え方もありましたが、最近では身内だけで静かに葬儀を執り行うことも多くなりました。故人やご家族、ご親戚それぞれが納得できるお葬式を開くために、「葬儀に呼ぶ親族の範囲」について把握しておくべきです。
葬儀と親族の関係について、法律上の親戚の範囲や実際に声を掛ける相手などについてご紹介します。また、どうしても身内の葬儀に参列できない場合に備えて、失礼のない断り方についても知っておきましょう。

法律上の親戚は「6親等内の血族」と「3親等内の姻族」

日本の法律では、ご本人(亡くなった方)から見て「6親等以内の血族」と「配偶者」、「3親等以内の姻族(いんぞく)」を親族と定められています。
民法第725条によれば、6代前の先祖から6代後の子孫までを血族と呼びます。直系であれば曾祖父母のさらに曾祖父母(ひ孫のひ孫)までがこれに当たり、いとこの孫やはとこ本人も血族です。
次に配偶者とはご本人と婚姻関係にある方、つまり夫か妻が該当します。
そして婚姻は、結婚を通じて親戚となった配偶者のご家族を指すのです。義理の曾祖父母、甥・姪がこれに当たります。
このような法的な親族関係については、相続などの話題で取り扱うことも多いので、頭の片隅に留めておくと良いでしょう。

お葬式にはどこまで親戚を呼ぶべき?

「親族の範囲」は法律で明確に定められてるものの、お葬式に呼ばなければならないというルールやマナーはありません。むしろお葬式では、ご本人と生前関わりの深かった方に声を掛けることも多いもの。
実際にお葬式に呼ぶ親族は、本人から数えて3親等以内の親族までというのが一般的なようです。祖父母や孫、叔父・叔母、甥・姪などの親戚は、法事などの折に顔を合わせる機会も多い間柄かと思います。よほど特別な理由がない限り、定期的に会う親族にはまず連絡を入れておくのが適切でしょう。
またご本人のご友人や日頃からコミュニケーションを取っていた近所の方、町内会などの方にも一報入れるのが適切です。このようなご友人や親しい親戚など、近親者のみで執り行うお葬式は「家族葬」と言い、昨今注目されているお葬式の形と言えます。

近親者の葬儀に出席できない場合のマナー

近親者の葬儀に出席できない場合のマナー

近しい親戚のお葬式に呼ばれた場合、多くの方はできる限り参列したいと思われるかもしれませんが、お仕事やご家庭の事情によっては参列できない場合もあることでしょう。
葬儀を欠席する際は、できる限り早めに出席できない旨を喪主に告げてください。その際、どのような理由であっても「やむを得ず欠席する」「どうしても都合が合わず参列できない」という旨を早めに伝えましょう。
事前に葬儀に欠席することを伝えたら、遅くとも前日までに香典や供花、弔電などを送って哀悼の意を伝えます。後日、葬儀が終わった後で喪主のもとを訪れて、改めて口頭でお悔やみの言葉を述べ、できればお墓参りをさせてもらうことが適切です。

お葬式は、遺された人たちが亡くなった方のお姿を直接拝み、別れを告げることのできる最期のタイミングとなります。故人とご縁のあった方々ができる限り納得できるよう、喪主・参列者ともに気を配っておきたいものです。

供花注文書 ダウンロード
(プリントアウトしてお使い下さい)