更新日 2018年04月17日

地域で異なるお葬式の風習や葬儀マナーの違い

地域で異なるお葬式の風習や葬儀マナーの違い

国が変われば文化も違うものですが、日本では都道府県ごとに変わったお葬式の風習や葬儀のマナーが存在します。
日本のお葬式にまつわる風習やしきたり、マナーの違いについて、各地域別に見ていきましょう。

地域別 葬儀のマナー・お葬式の風習:北海道

合理的で古いしきたりに縛られない県民性と評される北海道では、香典に領収書を返す風習があります。
お葬式の受付で香典を渡すとその場で開封し、金額を確認して「香典代として」領収書を発行するのです。
香典返しも商品券やQUOカードなど、貰って便利なものを贈る風習があります。

地域別 葬儀のマナー・お葬式の風習:東北地方

「日本の葬儀」のステレオタイプは、東北地方の風習から来ているのかもしれません。
岩手県では、納棺の際に三途の川の片道運賃とされる六文銭を入れるしきたりがあります。
また宮城県の一部では、男性の参列者は頭に三角の布を、女性は白い頭巾を被るのが伝統とされているようです。

地域別 葬儀のマナー・お葬式の風習:関東地方

人口密度首位の東京都と神奈川県では、自治体運営の斎場が少ないこともあり、“火葬の順番待ち”が起こることがあります。
他方、群馬県の一部では亡くなった方に子どもがいた場合、その子どもの人数分の位牌を作り、仏壇に納めておくという珍しい風習が受け継がれているようです。
首都圏とも呼ばれる関東地方ですが、その中でも都鄙によってお葬式のあり方に違いがあるのかもしれません。

地域別 葬儀のマナー・お葬式の風習:中部地方

面積の広い長野県では、香典袋に紅白の水引きを付け「お見舞い」と記載するなど、各地で多種多様な伝統が残っています。
東海地域では、岐阜県恵那市などの地域で香典としてビール券を贈ることが定番になっているようです。

地域別 葬儀のマナー・お葬式の風習:近畿・関西地方

地域別 葬儀のマナー・お葬式の風習:近畿・関西地方

京都をはじめとする関西地方一帯では、香典袋に黄色い水引を用います。
これは宮中で使われていた玉虫塗り(漆塗り)の供物台に載せた時、香典の有無がわかりやすくなるよう始まったという説があります。
一方、海を臨む和歌山県では、故人が愛用した茶碗を割り捨てたり、扇子を破り屋根の上に投げるといった、地域特有のしきたりも残っているようです。

地域別 葬儀のマナー・お葬式の風習:中国・四国地方

岡山県の一部地域では、葬儀の中で鳥を空に放ったり、魚を川に逃がす「放生」という慣習があります。
遺された家族が功徳を積むことで、故人があの世で少しでも良い扱いを受けられるように、との願いから始まったようです。
また四国・高知県では亡くなった人と接する時、まるで生きている人と話すように「ごはん食べませんか?」と声を掛ける慣習があるといいます。

地域別 葬儀のマナー・お葬式の風習:九州地方・沖縄県<

九州東部の大分県では、出棺の際近親者が棺を持ち、3度回転させる「三度回し(棺回し)」というしきたりがあります。
棺を回す訳は、亡くなった方が今世の家に戻ってこられないようにするため、という説が有力です。
琉球王国が築かれていた沖縄県では、本土のように伝統的な檀家制度は無く、どのお寺にお葬式を頼んでも良いという風習があります。

外国に比べて国土が小さい日本ですが、ところ変わればお葬式のしきたりも様々なものがあります。
皆様がお住いの地域には、どのようなお葬式文化が伝わっているでしょうか?

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