更新日 2018年07月24日

お通夜に参列する人が心得ておくべきマナー

お通夜に参列する人が心得ておくべきマナー

お通夜や葬儀は亡くなった方を送り出すための儀式で、参列する場合はその場に適した振る舞いをしなくてはいけません。
そのような儀式でのマナーを守るには、その儀式が持つ本来の意味を、まずは知っておく必要があると言えます。ここでは、お葬式の一環であるお通夜の意味や、参列する際に心得ておくべきマナーについてご紹介します。

お通夜とは

お通夜とは、その名の通り、夜通し明かりを消さず故人のご遺体を見守る儀式のことです。親族や、故人とご縁のあった方々が集まり、故人の冥福を祈りつつ、最後の別れをするために行われます。亡くなった翌日から数日後に行われ、お通夜の翌日に葬儀、告別式が行われることが一般的です。
お通夜には死亡当日、親族だけで行う「仮通夜」と、その翌日から数日後、親族以外の弔問客を迎えて行う「本通夜」があり、一般的に、「お通夜に参列する」というのは「本通夜に参列」することを指します。

お通夜に参列する際の服装

お通夜に参列する際は決して喪服のようなフォーマルなものを着る必要はありません。亡くなってからすぐ(最初)に執り行われるものですので、参列者は「急いで駆け付けた」という意味を込めて、平服での参列をしても構いません。とはいえ、どのような服装でもいいというわけではなく、派手な服装や動物の皮を使った服装は避けるといった最低限のマナーがあります。
男性であれば、黒のスーツ、女性は黒、もしくは地味な色のワンピースなどといった服装が一般的です。アクセサリーは結婚指輪以外は身に着けないのが基本になります。

お通夜に参列する際のマナー

お通夜に参列する際は、始まる時間をしっかり確認し、早く到着しすぎないようにするのがマナーです。早く到着しすぎると、まだ祭壇の準備が整っていない可能性があります。
現代のお通夜は、夕方6時~7時頃から2時間程度で終了する半通夜という形式であることが多いです。また、お通夜だけに参列するという場合は、お通夜に参列する際に香典を準備しておきます。
香典は袱紗に入れておくのが最低限のマナーで、バッグやポケットから直接不祝儀袋を取り出して手渡すのはマナー違反です。受付の際に袱紗に包んでいた香典を取り出し、香典が相手の正面になるようにしてから「ご霊前にお供えください」、「この度はご愁傷様でございます」等と一言添えて差し出すのがマナーになります。

通夜ぶるまいは必ず口をつける

お通夜に参列する人が心得ておくべきマナー

通夜式が済んだ後、参列した方に振る舞われる軽い食事があります。それが通夜ぶるまいです。食事をしながら、故人との思い出を語り明かすというのが通夜ぶるまいの目的になります。
故人の供養を兼ねているものですから、通夜ぶるまいの席が設けられ、出席するようにすすめられた場合は、断るのはマナー違反です。通夜ぶるまいは、一口でも箸をつけることが故人の供養、親族へのお悔やみの気持ちの表現になります。
遠慮をすることが逆にマナー違反になりますので、時間に余裕があり、すすめられた場合は席につき箸をつけるようにしましょう。

お通夜は故人を送り出す大切な儀式のひとつです。しっかりとそのことを念頭に置き、失礼なことをしてしまわないように気を付けましょう。

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