更新日 2018年08月14日

使ってはいけない言葉とは? 葬儀で避けるべき「忌み言葉」について

使ってはいけない言葉とは? 葬儀で避けるべき「忌み言葉」について

忌み言葉というのは、縁起が悪いため葬儀の席で使ってはいけない言葉のこと。
忌み言葉の中には普段の会話の中で頻繁に使うような言葉もあるため、葬儀のときにもつい口にしてしまうかもしれません。

しかし、葬儀の場での忌み言葉はマナー違反であり、うっかり使うと周囲に不快な思いを抱かせてしまうこともあるので気をつけたいですね。
今回は、葬儀のときに使うべきでない忌み言葉について紹介します。

葬儀では、不吉な言葉は使わない

日本では昔から、言葉には「言霊(ことだま)」が宿り、特別な力を持ってしまうと信じられてきました。
そのため、葬儀のときに不吉な言葉を口にするのは嫌がられるものです。
葬儀では「落ちる」「消える」といった不吉な言葉をできるだけ避けるよう心がけましょう。また、「死ぬ」という言葉を直接口にするのも極力避け「亡くなった」や「逝去」という言葉を使いましょう。
数字の4や9も死や苦を表す不吉なものとされているので、葬儀の席では使わないよう注意したいものです。

重ね言葉も葬儀での忌み言葉にあたる

忌み言葉の代表的な例としてたびたび取り上げられるのが「重ね重ね」や「たびたび」「次々」といった重ね言葉です。
同じ言葉を2度繰り返す重ね言葉は、不幸や悪いことが何度も続いてしまうことを連想させるため、葬儀では使うべきではないとされています。
葬儀の挨拶などでは「重ね重ねお世話になりました」とつい言ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、重ね言葉を不快に感じる方もいるので、十分に気をつけておきましょう。

宗教上、葬儀で使うべきでない言葉

葬儀に関するマナーは宗派によってかなり違いがあるものですが、これは言葉に関しても同じことがいえます。
仏教式の葬儀では「ご冥福をお祈りします」という言葉を頻繁に使うものです。

しかし、キリスト教や神道の葬儀には「冥福」や「成仏」「供養」という考え方はありません。
仏教式であっても、浄土真宗の葬儀の場合にはやはり「冥福」という言葉は使わないものなので気をつけましょう。逆に、キリスト教の葬儀でよく使われる「天国」という言葉は、仏教の葬儀ではあまり使うべきではありません。
「謹んでお悔やみ申し上げます」「安らかなお眠りをお祈りいたします」といった挨拶ならば、どんな宗派の葬儀でも問題なく使えます。

葬儀で使わないほうがいい言葉もある

「頑張って」「元気を出して」という言葉は、忌み言葉ではありませんが、葬儀で遺族に対して口にするのを控えたほうがいい言葉とされています。
伝える側が励ましたい一心で口にした言葉が、遺族にとっては心理的な負担になってしまうことも。
葬儀のときには強い励ましの言葉は避け、「お辛かったですね」「お力をお落としのことと思います」と控えめに寄り添う言葉を選びましょう。

葬儀で使わないほうがいい言葉もある

葬儀のときに忌み言葉を軽率に使ってしまうと、御遺族や参列者を傷つけたり不快感を抱かせてしまったりすることもあります。
葬儀にはさまざまな地域や世代の人が集まることも多いため、言葉の使い方には十分気をつけておきましょう。

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