更新日 2018年08月28日

神道やキリスト教のお葬式って? 宗教による葬儀の違い

神道やキリスト教のお葬式って? 宗教による葬儀の違い

日本ではお葬式と言えば仏教式のものを想像する方が多いと思いますが、日本でも仏教式以外のお葬式を挙げる方が一定数以上います。
宗教によって葬儀の手順や作法、考え方などが異なりますので、ほかの宗教のお葬式がどのようなものか事前に知っておくといいでしょう。
ここでは宗教ごとのお葬式の特徴についてご紹介します。

仏教式のお葬式

日本では約9割の方が仏教式でお葬式を挙げると言われています。
ご僧侶様が読経をし、参列者などがご焼香を上げるというのが一般的な仏教式のお葬式の風景です。
仏教式のお葬式は、一般的に以下のような特徴を持っています。

・ご僧侶様による読経
・参列者などによる焼香
・数珠を使用する
・ご僧侶様にお布施を渡す
・ご僧侶様が故人に戒名をつける
・故人が成仏することを祈る

上記の特徴はあくまで一般的な特徴です。
同じ仏教式でも宗派によって世界観や死生観の違いから、細かいところで手順や作法などが異なりますので注意しておきましょう。

キリスト教式のお葬式

キリスト教にもカトリック、プロテスタントなど教派がいくつかありますが、教会でお葬式を挙げるという点では共通しています。
また、聖歌や讃美歌を歌い、焼香の代わりに献花をするなど、キリスト教式のお葬式で共通している特徴はほかにもありますので見ていきましょう。

・一般的に教会で挙げられる
・聖歌や讃美歌を歌う
・献花をする
・「死」は神のもとへ行くことであり悔やまれることではない
・お悔やみの言葉は言わない

次に、カトリックとプロテスタントのお葬式の特徴を紹介します。

【カトリック】 
・聖職者を神父と呼ぶ
・聖歌を歌う
・葬儀と告別式が別々に行われる
・故人の罪を神に謝罪し、故人が永遠の命を得られるために祈る

【プロテスタント】
・聖職者を牧師と呼ぶ
・讃美歌を歌う
・神には感謝をし、遺族に対して慰めの言葉を言う
・前夜祭(仏教式の通夜にあたるもの)がある

神道式のお葬式

神道では、人は死ぬことによって神の世界へ行くと考えられています。
基本的には家の守護神になるとされており、故人に対して供養、冥福を祈る、成仏などという言葉は用いません。
神道式のお葬式の特徴には以下のようなものがあります。

・故人は一家の守護神(氏神)になる
・焼香ではなく玉串を供える(玉串奉奠:たまぐしほうてん)
・香典ではなく「御玉串料」
・「死」は穢れであるため、神聖な場である神社での葬儀は行えない
・お葬式は主に自宅か斎場で行われる

無宗教式のお葬式

キリスト教式のお葬式

最近では特定の宗教に則らない、無宗教式のお葬式を執り行う方も増えています。
宗教や考え方に縛られず、自由な形でお葬式を執り行うというのが特徴です。
当然、ご僧侶様などの聖職者は来ず、読経などの儀式も一般的に行われません。
慣習にとらわれず、故人や遺族の意思に基づいて、故人をみんなで送り出すというのが無宗教式のお葬式です。
無宗教式のお葬式に参列することがあれば、主催者の方にどのようにすればいいのか確認するようにしましょう。

宗教や宗派によってお葬式に対する考え方や、作法や手順、行われる儀式が異なります。
日本においても仏教式以外のお葬式が行われることも増えていますので、事前に宗教ごとのお葬式の違いについて知っておくようにしましょう。

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