更新日 2018年11月06日

「友引に葬儀をするのは縁起が悪い」は迷信! 友引と葬儀の関係性とは

「友引に葬儀をするのは縁起が悪い」は迷信! 友引と葬儀の関係性とは

葬儀をするにあたって日取りを決めるとき、「友を引く」という意味合いを持つからと友引の葬儀を避ける方は多いものです。しかし実は、友引に葬儀を行ってもまったく問題はありません。
この記事では六曜の意味や、友引に葬儀を行ってもいいとされる理由について紹介していきます。

六曜にはそれぞれ意味がある

カレンダーに書かれていることでおなじみの六曜とは、もともと中国で生まれた言葉です。まずは、六曜を構成する「大安」「友引」「先勝」「先負」「仏滅」「赤口」の意味を確認してみましょう。

六曜の順番は少しずれることもありますが、基本的にはこの順番になっています。先勝と先負の間に、引き分けの意味を持つ友引がきます。

友引の本来の意味を知っておこう

結婚式の日取りを選ぶとき、仏滅を避けて大安にする方が多いことからも分かるように、冠婚葬祭では六曜が重視されます。
友引には「縁起の悪い出来事に友を引き寄せる」という考えから、葬儀を避けるべきという迷信がいつしか浸透してしまいました。しかし、もともと友引は「共引き」と書いていたことからも分かるように、「お互いに引き分ける」という意味を持ち、友達を道連れにするという意味合いはありませんでした。友引には葬儀を避けるべきという暗黙のマナーはあくまで迷信なので、友引の日に葬儀をしてもなんら問題はないのです。

友引と葬儀の関係性とは

近年では、友引に葬儀をすることに対して柔軟に考える方が増えています。また若い世代の中には、六曜自体をあまり気にしないという方もいます。しかし、友引の葬儀に不快感を示す方も少なくないというのが現状です。
こういった事情から、通夜や葬儀、告別式を友引以外の日に当てるケースは多いものです。通夜は友引に行っても問題ないとされているため、友引に通夜をして葬儀や火葬を友引から外すという方法をとることもあります。友引の日を定休日としている火葬場も多く、友引の翌日には火葬場が混み合うこともあるので、葬儀の際はこういった事情も考慮したいですね。
関西では、友引の葬儀に「友引人形」を使うケースがあります。これは、火葬のときに棺の中に人形を入れることで「友の代わりにこの人形をお願いします」という意味をこめる風習です。友引に葬儀をすることが気になるという方は、風習に倣うのもよいでしょう。

「友引に葬儀をするのは縁起が悪い」は迷信! 友引と葬儀の関係性とは

友引には本来「友を引く」という意味はないので、葬儀をしても何の問題もありません。
友引の葬儀に抵抗を感じるという方もいると思いますが、友引の日に葬儀があった場合にはできるだけ気にしないようにし、心をこめて故人を送るようにしたいですね。

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