更新日 2019年01月22日

ご遺体を元気だった頃の姿に戻すエンバーミングとは

ご遺体を元気だった頃の姿に戻すエンバーミングとは

故人との最期のお別れは悲しいものです。そのような悲しい場面だからこそ、故人には生前と同じような姿で見送ってあげたいと考える方もいるのではないでしょうか。
故人のご遺体を生前の元気だった頃と同じような姿に戻すことができる技術に、エンバーミングというものがあります。
ここでは、故人のご遺体を生前の姿に戻すエンバーミングとはどのようなものか、その概要や目的などについてご紹介します。

エンバーミングとは

エンバーミングとは、土葬が行われているアメリカやカナダで一般的に行われている、ご遺体の修復処置のことを言います。

ご遺体を生前の姿に近くなるまで修復し、故人との最期のお別れを心行くまで行えるとして日本でも注目され始めている技術です。
エンバーミングでは修復だけではなく、防腐処置や殺菌処置なども行います。

そのため、ご遺体が腐敗を始めるのを1~2週間程度先延ばしにできるようになり、故人の希望やご遺族のお気持ちを反映した葬儀の準備が行いやすくなります。
エンバーミングはエンバーマーと呼ばれる専門家によって行われ、現在の日本ではその数は少ないですが、徐々にエンバーミングを希望する方の数が増えている傾向です。

エンバーミングの内容

エンバーミングで行ってもらうことができる内容は以下の通りです。

・防腐処置
ご遺体は徐々に腐敗が進みます。その腐敗の進行を薬剤によって防止することもエンバーミングの一環です。

・消毒、殺菌
エンバーミングではご遺体に消毒、殺菌処置を行います。ご遺体が腐敗することで懸念される感染症の拡大を防止する目的で行われるものです。
ご遺族や葬儀関係者などへの感染だけではなく、ご遺体に触れる医師や看護師への感染予防の目的もあります。

・修復、化粧
事故や災害によって亡くなられ、ご遺体に傷がついてしまっている状態であっても、エンバーミングにより修復され、元気な頃と同じような姿に戻します。
また、化粧も施され、まるで生きているような故人とお別れをすることができるようになります。

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エンバーミングを施すことで、故人との最期のお別れを心行くまで行うことができるようになります。
消毒、殺菌も施されるので、ご遺体と触れ合うこともできるようになり、よりお別れの時間を濃厚なものにすることができるでしょう。

また、修復や化粧により生前の姿に戻ってくれるのは、ご遺族だけではなく故人にとっても嬉しいことだと思います。
まだまだエンバーマーの数は少ないですが、最期のお別れを素敵なものにするためにも、エンバーミングについて検討してみてはいかがでしょうか。

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