更新日 2019年01月22日

枕花のマナーとは? 供花との違いから注意点まで

枕花のマナーとは? 供花との違いから注意点まで

知人や仕事上の近親者に不幸があった際お悔やみの気持ちを伝える方法として、お花をお贈りするということがあります。
故人にお供えする生花として、「枕花(まくらばな)」と「供花(くげ、きょうか)」がよく聞かれますが、この二つはどう違うのでしょうか。
お世話になった方の最期にお花で想いを伝えたいが、枕花か供花かどちらがいいのかわからないといった経験はありませんか。

また、お贈りする際のマナーやタイミングもよくわからず、結局お贈りせずに終わってしまったということもあるかもしれません。
そこで今回は、枕花とはどのような意味があるのか、お贈りする際のマナーや注意点はどのようなものかということをご紹介します。

枕花とはどのようなもの? 

1.枕花の意味や飾る場所

枕花とは、故人の枕元に飾る生花のことです。
特に故人と親しくしていた方や近親者が、故人の枕辺に供えるために贈り、お通夜の前から飾ります。
式場などへ故人と一緒に移動されるのであれば、枕花も一緒に移動し、葬儀が終わった後は遺族が持ち帰って、忌明けまで自宅で飾ることもります。

2.供花との違い

同様に故人へ贈るお花として、供花(くげ、きょうか)というものがあります。
供花とは、遺族や故人と親しくしていた人、葬儀に参列できない人、故人や喪主の関係親族などが贈るお花のことで、お通夜や葬儀の際に枕元ではなく会場に飾られます。
供花には、贈り主の名前がわかりやすいように記されますが、枕花はそのような形式を避けたい個人的な弔意の場合に用いられることもあります。また、仕事関係の弔花であっても、その方と個人的にも親しくしていた場合などは、会社からのものとは別に個人として枕花をお贈りすることもあります。

3.形状や花の種類

枕花は、お通夜から葬儀の後までご遺体のそばに飾る花ですので、花輪やスタンド花などではなく、小さめの花籠を用いて飾ることが一般的です。
生花であれば花の種類には厳密な決まりはありませんが、派手な色は避けて白を基調に落ち着いた色調を中心とするのが一般的です。
菊、カーネーション、カラー、ゆりなどがよく利用されますが、故人が好きだった花を贈ってもいいでしょう。

枕花を贈る際のマナーや注意点

1.贈るタイミング

基本的には、お通夜の前に届くように贈ります。
ただしお通夜の時から飾るとされてはいますが、知らせを受けてすぐに贈ると、お亡くなりになるのを待ち構えていたような印象を遺族に与えかねません。
訃報を受けてから少し間合いをおいて贈るのが好ましいです。

2.キリスト教の場合

キリスト教の場合は、教会に持ち運ぶことができるようにコンパクトな籠花を故人の自宅にお贈りするのが一般的です。
花の種類は白を基調に菊を除き仏式と同じようなものが用いられますが、キリスト教の場合は教派や教会ごとの習わしがあったりもするので、贈る前に教会側へ確認をするのもいいでしょう。

枕花を贈る際のマナーや注意点

お世話になった方や親交のあった方が亡くなった時、お通夜や告別式でお見送りをするのももちろんですが、枕花を贈ってお悔やみの気持ちと敬意を表してみるのはいかがでしょうか。
お悔やみごとは失礼があってはならないと特に気を遣いますが、以上のことを心がけてお贈りすれば、故人やご遺族に想いは伝わります。
お花に思いを込めて、送り出して差し上げてください。

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