更新日 2019年03月01日

冬の葬儀に参列する際の服装のマナーについて

冬の葬儀に参列する際の服装のマナーについて

冬の葬儀に参列する際には上着を着用しますが、その上着で失礼がないように注意をしなければなりません。
喪服は通常、男性の場合にはスーツ、女性の場合にはワンピースやアンサンブルで、フォーマルな服や喪服を取り扱うお店で購入することができます。
しかし、上着は自分で選ばなければなりません。
そこで今回は、葬儀に着用する上着選びの注意点と、女性の足元の冷え対策をご紹介します。

冬の葬儀に参列する際に服装で気をつけたいこと

冬場の葬儀に参列したことのある方なら、寒さに震える経験をしたことがある方もいらっしゃるでしょう。
斎場は一般的に、室内に暖房がきいていても足元が冷えやすく、葬儀中には屋外への移動や薄着で過ごす状況もあり、寒いと感じることが多くみられます。

喪服は一般的に春から秋にかけての3シーズン対応のものが多く、冬は上着や靴などの防寒対策が必要です。
しかし、葬儀には、参列する上で知っておきたい服装に関するマナーがあります。

それは、色や模様、装飾などのデザインと上着や靴などの衣服の種類です。
女性の場合には、スカートを着用するときのことも考える必要があります。

冬の葬儀に参列するのにふさわしい上着

葬儀に参列する際の服装は、基本的には黒や薄墨色(チャコールグレーなど)の色を選びます。
柄物や模様が入っているものは避けた方が無難です。
生地に光沢があるものや目立つ装飾があるものも選択肢から外しましょう。
冬場はあまり心配ないでしょうが、女性は肌の露出をできる限り控えるのが礼儀です。

喪服としての上着は特にありませんので、自分で選ばなければなりません。
フォーマルにも使えそうなシンプルな無地のコートを1着持っておきましょう。
普段使い用で葬儀にも使えるものにすれば使い回しがきいて便利です。

上着選びで注意したいのは、殺生を連想させるような皮革や毛皮、ファー、ダウンコートなどを避けるという点です。
フードやファーは取り外しができるものを選ぶとよいでしょう。金ボダンなどの目立つボタンを避け、目立つ色合いのものや派手な装飾のくるみボタンなども控えます。

女性の服装では足元にも注意が必要

女性の場合、喪服ではスカートやワンピースが一般的です。
足元が冷えやすい服装ですが、葬儀に参列する際に着用するのはストッキングとされています。
寒さからタイツを履きたくなることや、ストッキングにブーツを合わせたくなるのは理解できますが、見合わせます。

最近では防寒性を強化したストッキングもありますから、ひとつ用意しておきましょう。
それでも寒い場合には、パンツスーツを着用するとスカートやワンピースよりも暖かく過ごすことができます。
儀式の邪魔にならないようであれば、喪服の選び方に準ずるひざ掛けを持っていくと便利です。

黄檗宗での葬儀の作法

冬の葬儀は寒いですから、防寒対策が大切です。
原則として、参列する際の服装では、華美な装飾のものや派手な色、殺生を連想させる素材や装飾の服装を避けるようにします。
購入したいと思えるものがない場合には、家族や友人から借りるという方法もあります。

葬儀に参列する際、ご遺族のことを考えれば服装で失礼のないように注意を払うことは当然です。
その上で、葬儀が故人との最後のお別れの場であることを踏まえ、ご遺族にお悔やみの気持ちと故人に感謝の意を伝えることを大切にしてください。

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