更新日 2017年07月03日

仏式葬儀のマナー

仏式葬儀~通夜~

昔は、通夜は夜通しで行われていましたが、最近は午後6時か7時ごろから始まり、1~2時間程度で終えるのが一般的です。
通夜では、まず受付をして、祭壇のある式場へ向かい、先客に一礼して入室します。遺族が参列者のあいさつを受けている場合は、順に並んでお悔やみを述べます。席次が決められている場合は案内に従いますが、決められていない場合は先着順に着席します。
仏式の通夜は、僧侶の読経→遺族や親族の焼香→一般参列者の焼香の順に進みます。式が終わると、通夜ぶるまいの席が設けられます。

仏式葬儀~葬儀・告別式・出棺~

葬式は遺族や親戚、親しい友人などが故人の成仏を祈る儀式で、告別式は故人にゆかりのある人が、最後にお別れを告げる儀式です。
近年は続けて行われることが多いため、一般参列者も葬儀から参列するのが通例です。
葬儀では、僧侶の読経→弔辞や弔電の披露→遺族や親族、親しい人たちの焼香が行われ、告別式では僧侶の読経→一般参列者の焼香が行われます。
告別式終了後は、喪主が挨拶をして出棺となります。出棺では、できるかぎり見送るのがしきたりです。出棺時にはコートを脱ぎ、合掌して静かに見送りましょう。

数珠の使い方

参列する際にはなるべく持参しますが、ない場合は持参しなくても失礼にはあたりません。
また、数珠は自分の宗派のものを使用してかまいません。数珠は法具です。大切に扱いましょう。どんな場合も畳や椅子の上に直接おいてはいけません。使わないときはバッグにしまいます。

○使用しない時は、左手の親指と人差し指の間にかけて持つ。焼香する時は、体の前に数珠をかけて左手を差し出して、右手で焼香する。
○合掌する時は、数珠を両手の親指と人差し指の間にかけて行う。

焼香について

通夜、葬儀、告別式では、参列者の心身を清め、故人の冥福を祈るために焼香が行われます。
焼香には、たって行う「立礼(りつれい)焼香」、座って行う「座礼(ざれい)焼香」、盆にのった香炉と抹香(まっこう・・・粉末状にした香)を参列者の間で回す「回し焼香」があります。
焼香の作法は、宗派や地域によって異なります。

立礼焼香の作法

立った姿勢で行う立礼焼香は、椅子席の式場の場合に多く用いられるスタイルです。
自分の番が来たら次の人に軽く会釈をして、祭壇に向かい、焼香台手前にて遺族と僧侶に一礼した後、遺影に一礼する
右手で、3本指を使って香をつまむ。数珠は左手に持つ。
つまんだ香を、目の高さでおしいただく。左手はそのままの位置で。
香を静かに香炉へくべる。
焼香後、遺影に向かって合掌し、故人の冥福を祈る。

宗派による焼香回数の違い

浄土宗 1~3回(特に決まりはない)
浄土真宗 1回、または2回(香はおしいただかない)
真言宗 3回
日蓮宗 1回、または3回
曹洞宗 2回(1回目はおしいただき、2回目はおしいただかない)

線香の時はどうしたらいいの?

通夜や法事の焼香では、線香を用いることもあります。
焼香の作法は、線香を右手で取り、ろうそくで火をつけます。線香を左手に持ち替えて、右手であおいで消します。再び右に持ち替えて、香炉に立てます。複数立てる場合は、1本ずつ離して立てます。

座礼焼香の作法

座礼焼香は座って行う焼香で、式場が畳の場合に用いられます。
まず次の人に会釈して、祭壇の近くへ中腰で進み、座って遺族と僧侶に両手をついて一礼する
遺影に向かって一礼し、両手で体を支えて膝をついたまま移動する「膝行(しっこう)」という動作で、座布団に上がり、正座をして焼香する
焼香を終えたら、合掌し、故人の冥福を祈る
遺影の方を向いたまま、ひざまづいたまま退き、座った姿勢で僧侶と遺族に一礼してから立ち上がり、中腰で席へ戻る

回し焼香の作法

回し焼香は、自宅で葬儀や法要を行う場合に用いられます。
香炉がのった盆が回ってきたら、前の人に軽く会釈をして、自分の膝の前に置き、遺影に向かって一礼する
焼香が済んだら、遺影に向かって合掌して冥福を祈り、盆を両手で持って次の人へ渡す
椅子席の場合の回し焼香は、ひざの上に盆を置きましょう。

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