更新日 2017年07月03日

服装について

喪主や遺族の礼装について

以前は、遺族や親族などの喪家側は、弔事では正式礼装を着用するのが基本でした。
しかし近年は男性の場合、略礼装のブラックスーツを着て通夜、葬儀、告別式に臨むことがほとんどです。
女性は、通夜に洋装の正式礼装を着用し、葬儀と告別式で和装の正式礼装に着替えるのが一般的ですが、葬儀と告別式も洋装にする人が多くなっています。
ちなみに、和装と洋装に格の上下はありません。

<男性の場合>
○胸元はシンプルに。シャツは白無地で、ネクタイは黒無地。
○シングルかダブルのブラックスーツ。
○派手なアクセサリーや時計は付けない。カフスボタンを付けるなら、黒石のものを。ネクタイピンも付けない。
○裾はシングルが良い。靴下は黒無地。靴は光沢のないシンプルなものを選ぶ。

<女性の場合 洋装編>
○髪はすっきりまとめる。髪飾りはなるべく避けつける場合は、つやのない黒のリボンやバレッタを選ぶ。
○正式礼装の場合は、結婚指輪以外のアクセサリーを控える。
○シンプルな化粧を心がける。マニキュアもNG。
○上着は長袖、スカートの丈は長めにする。スカートの丈は正座した時に膝が隠れるぐらいが良い。ストッキングは黒。柄入りやラメ入りのもの、タイツは好ましくない。
○靴やバッグは黒の布製が正式。もしくは、光沢のない革製で金属や飾りがないものでも良い。靴はオーソドックスなデザインのパンプスで、ヒールは3cm~5cm程度を目安に。

<女性の場合 和装編>
○和装の場合、アクセサリーは結婚指輪以外はつけない方が良い。時計も外してバッグの中へ。バッグや草履は布製が正式。
○季節に合った素材のものを着る。冬は羽二重か一越ちりめん、夏は駒絽(こまろ)か平絽(ひらろ)のものが良い。
○半襟、足袋、じゅばんは白。それ以外の帯、帯締め、帯揚げ、草履、バッグなどの小物は黒で統一する。帯は袋帯で地紋があっても良い。

参列者の服装について

参列者の場合、通夜では礼装を着ない方が良いとされてきました。
しかし、葬儀と告別式の代わりに通夜に出席する人が多くなり、通夜でも略礼装を着る人が増えています。
男性は、ブラックスーツやダークスーツ、勤務先から駆け付ける場合は、ネクタイと靴下を黒に替えれば良いでしょう。
女性は、洋装なら黒や地味な色のアンサンブル、スーツやワンピースなど、和装は地味な色無地に黒帯となります。
葬儀と告別式に参列する場合は、男女ともに洋装の準礼装を着用する場合がほとんどです。

準礼装とは?

先ほど紹介した正式礼装に比べて、流行を取り入れたデザインが許されています。
また、遺族や親族の場合、若い人が着ることが多い礼装です。参列者でも、故人とのつながりが深い場合は、準礼装にするとよいでしょう。
ブラックスーツやアンサンブルスーツなど、派手すぎず、流行を取り入れたものは常識の範囲内で選びましょう。
女性の場合、アクセサリーはつけても良いですが、涙を連想する白のパールが基本で、一連のネックレスor一粒タイプのイヤリングのどちらかを選びましょう。黒のパール、ブラックオニキス、黒珊瑚でもOKですが、ピンクパール、ダイヤなど華美なものは避けましょう。二連のネックレスは「不幸が重なる」という意味から、厳禁です。また、パンプスは正式礼装を同じく、黒系のものを。ストッキングも黒色にしましょう。ただし、通夜に参列する時は肌色でも良いのでご安心を。

急な訃報な時、スーツがない!どうすればいいの?

一般の参列者として弔問する時、急な訃報の時は、カジュアル過ぎない洋服でも大丈夫です。
黒や、濃いグレー、濃紺のアンサンブルや、黒のブラウスとスカート、パンツなどでも良いです。しかし、ブーツやサンダルはNG。黒系のシンプルなパンプスを選びましょう。

小物について

○ふくさ  不祝儀用のふくさの色は紫、緑、藍、グレーなど。略式のポケットふくさもある。
○手袋   黒で布製のものを使う。焼香するときは外すのがマナー。
○ハンカチ 白の無地か黒のフォーマル用を使う。色物のハンカチはNG。
○傘    黒、紺、グレーなど地味な色の物にする。

香りや音にも気を付けて!

持ち物だけではなく、「香り」にも気を配りましょう。香水は、お香が焚かれる通夜や葬儀の場では相応しくありません。
さらに、「音」にも注意を。時計や携帯電話のアラーム音や着信音は、式場に着く前に鳴らないように設定しておきましょう。読教中に着信音が鳴るケースは非常に多く、葬儀の雰囲気を台無しにする重大なマナー違反です。

子供の礼服

子供の場合、年齢、男女問わず、学校の制服があれば、それが正式な礼服となります。
通夜、葬儀、告別式、法要なども制服であればかまいません。なお、大学生または、成人に達した場合は、大人と同様に、男性ならブラックスーツ、女性なら黒のアンサンブルやスーツ、ワンピースを着用するのが良いでしょう。

制服がない場合はどうしたらいい?

制服がない場合は、白シャツやブラウスに黒か紺、グレーなどの地味な色のズボンやスカート、ベストやブレザーを合わせましょう。以下のポイントに気を付けて選んでくださいね。
○上着のボタンは地味な色にする。金や銀色の場合はつけかえましょう。
○シャツのボタンは上までしっかりとめる。ネクタイはしなくても可。キャラクター付きの洋服は避ける。
○髪が長い場合は、三つ編みなどにしてすっきりとまとめる。髪飾りはつけない。
○ソックスは白か黒。フリルが目立つものは避ける。靴は黒で留め金がついているものでも良い。

供花注文書 ダウンロード
(プリントアウトしてお使い下さい)